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自らに条件をつける ~Kaori Sasaki
投稿日:2017/7/16
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Photo by Kaori Sasaki
Coordi by Kaori Kobayashi
Write by Kaori Sasaki
@Yokohama Aoba
私達は毎日スタジオの中で撮影をしています。
一日約3組、一か月に60組、年間720組。
少なく見積もって一組3人家族だとしても年間2160人もの人と出会っています。
そんな風にたくさんの家族と出会い、話をし、そして撮影をする。
商業写真と言う枠の中で75カットのストーリーを考えながら、良い写真とは何か?を模索しながら、、、
ライフスタジオには、「ある程度良い写真を撮るための必要な条件」がすでに作られています。
自然光が入るたくさんの窓、蛍光灯、インテリア、衣装、小物、など…
そのすでにある「ある程度良い写真を撮るための必要な条件」と言う環境の中で、その時の被写体、天気、家族の雰囲気など様々な角度から見てその都度選択し、撮影をしています。
その中でも「ある程度良い写真」ではなく「良い写真」に出会う、作る、為に必要な、
そしてカメラマンとして常に一歩前に進むために必要なこと。
それは私が前に一緒に働いたことのある先輩に、コーディネーターとして働いていたころにすでに体現し、教えてもらっていました。
「自らに条件を付ける事」
その時は意味がわかったようで、意味を深くわかっていなかった。
実際にカメラを握るようになって、時間が経ち徐々にわかってきた。
「自らに条件を付ける事」とは今ある環境の中に、自ら新しいものを持って来たり、
無くしてみたり、自分の中であえて視点や条件を狭め、自らのなかでそれに挑戦すること。
この撮影で言うと「一つの強い光を使う」「いつも撮影しない場所で撮影する」です。
朝一のモニタールーム。
普段撮影場所には使われず、練習も一度もしたことのない場所。
そんな場所だから、誰かが撮った写真を真似することでなく、今私の持っている実力のみでの挑戦になる。
光を見る。
朝ならではのその窓だけから入る光。
スポットライトの様に彼の口元からお腹のあたりにだけ当たっている。
微調整をさせてくれる被写体の男の子、そしてコーディネーターに大きな感謝をしながら、
探す。
条件を付けながらも自由に、
条件を付けて失敗し、それを考察し、もう一度やってみる。
それが私が知っているカメラマンとしてもう一歩上に上がる、ただ一つの方法。
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