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横浜青葉店
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好きの理由 ~Natsuko Takagawa
投稿日:2017/7/16
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Photo by Reiri Kuroki
Coordi by Kaori Sasaki
Write by Natsuko Takagawa
@Yokohama Aoba
Coordi by Kaori Sasaki
Write by Natsuko Takagawa
@Yokohama Aoba
好きな写真がある。
見ていて、惹かれる写真がある。
気持ちが暖かくなる写真がある。
ドキドキする写真がある。
目が離せなくなる写真がある。
写真分析する写真をgood photoフォルダから選ぶときは、そんな風に自分の感情が動いて思わず目にとまる写真を選ぶ。
この写真もそうだった。
赤ちゃんが手を伸ばし、後ろから光が差して綺麗な写真。
普段赤ちゃんの写真を見ると大体「あ、可愛い><♡」と、ただキュンとすることが多いのだけど、この写真を見たときはただ可愛い、ではなく思わず手が止まってしまったという感覚だった。
この子は可愛い。なんだけど、それだけじゃなく、他にも何かがあって私はこの写真に惹かれている。
「私が思ういい写真、私が好きな写真って何だろう。」
ここ1ヶ月くらいずっと考えてる。正解はないので、答えが出ることもなくただ悩んでしまうので「私の知識不足だな」と無理やり納得し、考え続けることから逃げていた。
先月に写真分析した写真も「とっても好き。素敵だなぁ。」と思うのに、自分がどこにそう感じてるのかが全てはわからず、まだ他にもこの写真の好きな要素はあるはずなのに言葉として出てこない…、と悔しさとは違う悲しさに近いものが写真分析を書いた後の自分にあった。
このモヤモヤした気持ちを取り払いたい。
好きなものを好きと伝えたい。
そう思い、今回はこの写真としっかり向き合い、何とか前に進みたいと思った。
まずは画面から見える好きな要素は何だろう。
白い光が綺麗。前の写真分析でも書いたかもしれないけど、私は子供と光の組み合わせが好きだ。明るい未来を示しているようで、前向きな気持ちになれる。
今回は後ろから逆光として差し込んでいることで、パパママや周りの大人から背中を押されているような、影が伸びていることでこれから成長していく姿を現しているようにも見える。
また、輪郭がふんわり溶けているため暖かい温もりを感じる光となっている。
大きなお目目。
こんなに小さら体だけどしっかり前を見据えて、前に手を伸ばしている。オモチャに手を伸ばしているのかもしれないけれど、生命力のようなパワーを感じた。また、小指だけが小さく立っていることが何とも可愛らしくて愛おしい。
ふわふわとした綺麗な髪の毛。これも今だけの、赤ちゃんらしさの一つだと思う。
そしてよーくよーく見ると、すっごくすっごく小さいお口とお鼻。
か、可愛いーーー!!!
この感じがいつも感じる「キュン><♡」だと思う。
あとは何だろう。
ジャンル問わず、目にとまる、手が止まる、私の気持ちが動く要素は何だろう。
わからなくてヒントを求めて撮影者である玲里さんに聞いてみた。
「玲里さんはこの子の、この子に限らずでも、赤ちゃんのどこを可愛いと思ってましたか?
新横浜店のnew bornという取り組みで、赤ちゃんの何を残したいと思ってましたか?」
するとすぐに返信を頂けた。
「babyそのものの可愛さが勿論ある中で、babyである時間の短さをよく感じてました。」
「パパママが毎日子供に接する中で「あれ?こんなことも出来るようになってたのね。いつから赤ちゃんじゃなくなっちゃったのかなぁ…」なんて思ったときに、振り返れる写真を残したいと思っていました。」
「大きくなった時にはもう見れないものだから、撮っておきたいという感じ。」
「赤ちゃんという無条件の可愛さの中でも、その子の特徴は意識して撮ってます。」
一部抜粋ですが、玲里さんからのメッセージを読んで暖かい気持ちになった。
あぁ、玲里さんのそういう気持ちがのっかって、構図や露出、ポーズを通して視覚的に見えることでこんなに印象的なんだな。
こんな風な想いをのせて撮った写真は、パパママもとても嬉しいだろうなぁ。
それと同時に、自分の気持ちも再確認できた。
短い時間、この一瞬一瞬を残していきたい。
本人もパパママも、立ち止まって振り返れる写真であってほしい。
そして振り返れるときは出来れば暖かい気持ちであってほしい。
その写真はその子でなければ撮れない写真がいい。
これだけ考えて、やっぱり答えは出切らないけど、
私は「その子らしさ」が見える写真と、
カメラマン(私たち)からはこう見えてるよという、外から見える美しさが表現されてる写真、
子供だけが写ってる写真でも、目線や仕草で、またはモニター時の空気で家族の関係性が表現されている写真が私は好き。
それらが私が写真を見て「暖かい」と感じる要素の一つなのだろう。
そのことは今回の写真分析で少し見えたことだと思う。
いい写真の正解はなくて、自分の価値観も変わっていくものだと思うけど、これからも焦らず時間をかけてゆっくり見つけていきたい。
そして出来ればその好きな写真を自分も作り出せればいいなと思う。
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