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変化の途中 ~Natsuko Takagawa

投稿日:2017/7/16

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@Yokohama Aoba

Wreite by Reiri Kuroki
Coordi by Kotarow Yatsu
Photo by Reiri Kuroki


人は居場所があればあるほど、色んな一面が出てくるような気がする。
 
家庭、学校、習い事、友達との空間、行きつけのお店、職場―――。
そういった居場所で過ごしていく中で、人を知り、自分を知り、変化していくのだと思う。
もっと言えば人と出会うたびに変化していくのだと思う。
 
子供の頃は新しく出会うもの、ことが多いため外から見たとき、より変化を感じるのだろう。
 
私は10歳以上の子のそういった変化の途中のような雰囲気が好きだ。
それは少年っぽさかもしれないし、大人っぽさかもしれない。以前より強く感じるカメラを向けられることへの苦手意識かもしれないし、オシャレすることへの好奇心かもしれない。
 
この写真を見たときも被写体の男の子にそんな変化の雰囲気を感じた。
私は撮影には関わっていないし、小さい頃のこの子がどういう子だったかは知らない。
けれど、その表情や体格で普段多く接している小さい子と違うのは明らかだった。
 
 
モノトーンで統一された服を身にまといっている姿が大人っぽく、眼鏡から覗く視線はまっすぐカメラを見つめている。被写体がまっすぐカメラを見つめている写真は、撮影者でなくても目が合っているような感覚になりそれだけで印象的な写真になると思っている。
 
五明さんはよく女の子を仰向けにさせて真上から撮影をする。言葉ではうまく言えないけれど、私はその感覚に共感していて、女の子らしさがでる撮影方法のひとつだと思っている。そして、それと似た感覚で、私は被写体が覗き込むような形で煽る写真は男の子らしさが出ると思っている。
 
逆光で影になってることもあって、おそらくスポーツに打ち込んで日焼けしたであろう肌が目立つ。悔しさや喜びを強く感じるその居場所は、彼の男の子っぽい表情に大きく関わっているのだろう。
けれどそれと同時に逆光によって光るその輪郭は、まだ子供らしい線をなぞっている。
そして私の主観だが、眼鏡や帽子を嫌がらずに身につけ、静かにカメラを見つめる彼はとても素直で、その素直さはまだ子供のものに近いのだと思う。

彼を囲うような緑の前ぼかしは、そんな変化の途中をこっそりのぞき込んでいるように思わせる。 

子供から大人へと変化していく少年らしさ。それはパパママの見えないところで変化していくことも多いと思う。パパママにしか見せない表情もあれば、その逆もある。
少しでも、大切なその子の変化を、見逃したくない一瞬を、こっそり覗いて写真という形に切り取って、パパママに届けたい。
そしていつか、その子自身も含めたみんなで振り返って、大きくなったね、あの頃そうだったねと笑う時間があってほしいなと思う。

 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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