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横浜青葉店
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演出 ~Natsuko Takagawa

投稿日:2017/7/18

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Photo by Kaori Sasaki
Coordi&Write by Natsuko Takagawa

@Yokohama Aoba


目の前の子を見て、あるイメージを感じ取って、そのイメージを形にする。
形にするための構成力、表現力、演出力、、、そういったものもすべて含めて写真を撮る技術なのだと思います。
 
この写真を見て、この子のことを覚えていた私は「演出されている」と思いました。
10歳になりハーフ成人式で来てくれた男の子。ツンケンしていてもおかしくない年頃なのにとっても素直で、可愛い印象だったのを覚えています。
そんな彼を10歳の少年だということ、成長し大人になっていっているかっこよさをクローズアップし、演出、表現しているのかなと思いました。
 
 
演出はコーディネートから始まっているなと、この写真を見て改めて思いました。
スーツを着ることでガラッと雰囲気が変わり、大人っぽさを演出しています。また、モノクロにしたことで余計な情報はなくなり、彼だけに視線が集中し、コントラストを強くしたことによりクールな印象も強まっているように思います。
 
撮影場所として選らばれた階段は、文字通り「人生の階段」として10歳を迎えた彼がこれから上っていく階段を表現しているのかなと思います。そして手に持っている小物がカメラであることで、その上っていく情景を彼自身、記録していくという表現にも思えました。
 
また、広角気味で撮り、余白を大きく空け奥行きを出すことで、大人(カメラマン)との距離感を表現しているように思います。ふかんで撮り、彼には横向きで見上げてもらうことで流し目になり、その視線も大人っぽさに繋がっています。
 
少し口元が微笑んでいることで、彼の優しい雰囲気も合わさり、全体的にクールな印象を受ける写真だけれど、どこかやわらかい印象を受けます。
 
 
正直撮影に一緒に入っていて、カメラマンであるかおちゃんの投げキスを手でキャッチし、笑顔でぱくっとしていたその可愛い姿を知っている私としては、とにかく可愛いという印象が強かったのですが、
この写真を見て「かっこいい」「そうだ、10歳の男の子だったな」「これからまたどんどんお兄さんになって、かっこよくなっていくんだろうな」「見えることも、話すことも変わっていくんだろうな」と、
成長する10歳の男の子を感じました。
 
 
会って話して、性格を知り、イメージする。そして年齢など普遍的なイメージと掛け合わせて、また改めてイメージを構築する。そして自分の中で比重を置き、表現したいものに合わせて演出する。
そうしたことを繰り返すことで、いろんな表情が生まれていくのかなと思います。
すごく難しいことだとは思うけど、コーディネーターでも、撮影者でも、そうできる人でありたいです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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