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家族の一年 ~Kaori Sasaki

投稿日:2017/7/18

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Photo by Kaori Sasaki
Coordi by Kaori Kinoshita
Write by Kaori Sasaki

@Yokohama Aoba


当たり前の事だが、この日一歳の誕生日を迎えたこの赤ちゃんのお父さんとお母さんは
父と母になって一年なのだ。
二人で過ごしたという10年。
そこに新たな家族として赤ちゃんが家に来る。
そんな世で当たり前とされることが如何に尊い事なのか。
赤ちゃんが家族に仲間入りして二人の夫婦の形は変わるのだろうか。
この一年が長いようで短いのか、出産を経験した事のない私にはわからないが、初めましてで一緒に過ごしたたった2時間足らずの時間でも、この一年間たくさんの愛情がそこにあったことを様々な所で感じた。
 
撮影中少し疲れた赤ちゃんを優しく抱きしめてもらう。
お父さんが抱きしめると、それはそれは楽しそうに赤ちゃんは笑う。
お母さんが抱きしめると、体の体重をすべて預けて満足そうな表情をこちらに向けてくれた。
この写真はその瞬間の一枚。
 
細い首に似合うショートヘア。
正面も美しいが横顔がとっても美しいお母さん。
きれいな光と共にお母さんが主役になるような2ショットを撮影しようと思った。
お母さんの雰囲気に合う爽やかな水色の壁。
窓から光が差し込む光の境目に座ってもらい、赤ちゃんを抱きしめてもらう。
体をお母さんに預けているバランスを表現したくて少しだけ右に傾ける。
少し多い縦の線を消す役割と神秘的な雰囲気を写すためにキラキラとした前ボケを手前に置く。
お母さんには横を向いてもらい鼻筋にきれいなハイライトが入る。
あとは赤ちゃんの表情を待つのみ。
笑ってくれた瞬間もあったが、なんとも言えない満足そうな表情。
その瞬間を待っていました!と言わんばかりにシャッターを切った。
 
 
家族写真の撮影中にはお父さんが大好きなギターを弾き、それを不思議そうに赤ちゃんは見ていた。
その姿を愛おしそうに見つめるお母さん。
二人が出会ったという大学時代の軽音部。
約10年後、家族になって自分たちの子供にギターの音色を聴かせることになるなんて、誰が想像したのだろう。
お父さんはいつか子供が大きくなったら、ギターを教えたいと話していた。
撮影が終わり、また必ず再会したいと思っていた矢先、夏にお父さんの仕事の事情で他県に引っ越しが決まっている事を聞いた。
心の中で少し残念な気持ちになりながら、新たな家族の門出にエールを送った。
二人ともゆかりのない土地で始まる新生活での子育てや仕事に不安や期待がたくさんあるだろう。
でも10年二人で寄り添って来た二人なら、いや、三人ならきっと大丈夫!!
楽しい新生活になるはず。
もしまた次お会いできることがあったらお母さんの夢の話をしたいな。

 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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