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横浜青葉店
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私の理由を持つこと ~Misaki Nakagawa

投稿日:2017/7/18

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Photo by Kaori Sasaki
Coordi&Write by Misaki Nakagawa

@Yokohama Aoba


彼はやんちゃで、でもとっても素直で、そして少し甘えん坊な6歳の男の子だ。
ライフスタジオでの撮影は4回目ということもあって、撮られることへの緊張はほとんどない。
この年齢の男の子特有の照れ隠しのおふざけで「え~」とか「や~だよ~」とか言いながらも、なんだかんだ私たちのお願いをきいてくれる。
 
この日は卒園と入学の記念での撮影。
1着目はこどもらしい元気いっぱいの園服姿を。
2着目はスーツにランドセルを背負って少しお兄さん姿を。
3着目には何を着てもらおうかな。
どうせなら普段着ないような服がいいな。
もう6歳だから少しお兄さんっぽい感じも欲しいな。
でもこの子のやんちゃな空気も伝えられたらいいな。
いつも一人衣装室にたくさんの衣装を並べながら、あれやこれやとイメージをしながら準備をする。
 
最終的にママと相談をして決まったのがこの衣装。
カメラマンでコーディの神であるかおちゃんが差し色に赤いニット帽を足してくれて完成!
ストリート感のあるやんちゃなお兄さんコーデ!
 
撮影場所は青葉店2階の車横にあるスペース。
ほんのわずかな時間帯だけサイドからの自然が届く場所だった。
大人ではおしりが落っこちてしまう狭いベンチ。
その狭い場所で小さくまるまって座ってもらう。

顔には綺麗にサイド光が入り、
背景は暗く落ちているので、見る人の視線は彼だけに注がれる。
余計なものを整理することで何を見せたいのかは伝わる。

「落ちたらワニに食べられちゃうからね~」というような声掛けをしてみると、より一層小さくまるまってくれる。
その中でさらに「靴紐触ってみて」「ママの方見てみて」とミッションを与えてみる。
落ちないように注意をはらいながら、ミッションをこなしていく、
その彼のいたずらな表情からはゲームを楽しんでくれているのが感じられる。
(実際は違う声掛けだったかも…。うろ覚えです申し訳ないです…。)
 
一連の遊びの中で撮られた写真の中で、私が一番彼らしい!と感じたのがこの1枚だった。
ぎゅっと縮こまった体制と、横目でママを見るいたずらな視線、楽しさからかニヤニヤが抑えきれない口元。
きっとこの写真を見て彼がおとなしい男の子かな?と思う人はいない。
やんちゃな彼らしさが表現された1枚だと思う。
 
 
 
私は写真を見るときにその1枚が撮られるまでの流れを想像する。
どんな子で、こういう動きをしていたからこんな声掛けをして、だからこんな1枚になった。
それが想像できる写真が好きなのだと思う。
 
ライフスタジオの写真は1枚1枚の写真が意味と理由を持っている。
その1枚ずつが連続してさらに違った意味が見えてくる。
そこが面白いと思う。
かおちゃんはどんな意味を持ってこの1枚を撮ったのだろう。
 
コーディネートに入るときも、自分で意味と理由を考えて入らなくてはいけないなと思う。
そしてそれはその子一人、一人にあった意味、理由でなくてはならないのだと思う。
自分自身は理論立ててする行動よりも、直感で動いてしまうことのほうが多い。
「どうしてこういう声掛けをしたのか」聞かれても答えられないことも多い。
 
その子らしさを表現するために、自分の行動に意味を持つことが今の私の課題なのだと思う。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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