Photogenic
横浜青葉店
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呼吸をするように 〜Kaori Sasaki
投稿日:2017/9/19
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Photo&Write by Kaori Sasaki
Coordi by Misaki Nakagawa
@Yokohama Aoba
Coordi by Misaki Nakagawa
@Yokohama Aoba
彼女との出会いはまさかの偶然から。
なんと私の親戚と同じマンションに住んでいて、親戚の子供とひとつしか学年が違わなかった為、はじめましてなのになんだか親近感がわいてしょうがないご家族でした。
一人娘のmitoちゃん。
ライフスタジオには1歳の頃から遊びに来てくれています。
過去に入ったカメラマンの事もパパさんママさんはよーく覚えていてくれて、偶然新横浜から青葉店に移動していた玲理さんと廊下での再会にも、涙を流してくださるようなあたたかいご家族です。
彼女の成長と共にライフスタジオに通ってくれる。
そんなスタジオを背負うカメラマンの一人として、私が思うmitoちゃんを残そう。
恐れ多くもそう決断しました。
私が理想としている撮影は、笑いながら、楽しみながら、呼吸をするように、流れるように被写体が動き、私自身が動き75カットを構成すること。
その中で静かな写真、動きや感情が見える写真をおりまぜながら撮っていくことです。
この撮影では、彼女とご家族の雰囲気のおかげもあって、すべてが心地よく、流れるように時間は流れ、Mitoちゃん自身、私達の声かけに対して楽しそうに、ときにふざけながら、そんな美しい姿に私はシャッターが止まりませんでした。
撮影が終わりみんなで話が盛り上がり、最後に集合写真までママさんパパさんに撮ってもらいました。
(後日その集合写真をアップしてもらいました^^)
https://www.lifestudio.jp/?run_id=brd&bs=guest_story&page_no=2&po_seq=148968
後日写真を見ながら、なぜこのような撮影をすることが出来たのか改めて考えてみました。
その時、先日ボルボさんと一緒に撮影に入った男の子の2014年の撮影の撮影でボルボさんが書いたというブログの記事を思い出しました。
https://www.lifestudio.jp/?run_id=staf_blog&bs=staff_blog&po_u_seq=102&page_no=15&po_seq=108161
めちゃくちゃ端折りますが、そこには、
・カメラマン、コーディネーター2人のベストな関係性を「変化する噛み合わせ」のような関係だと思っている。
・カメラマンとコーディネーターで役割を分けるものではなく撮影におけるベストを実践するための状態を理想とする。
・本当の関係性とは「カメラマン5、コーディネーター5の合わせて10」
と、書かれていました。
私はこのブログにとても共感しました。
私が凝り固まっていた、コーディネーターとは、カメラマンとはこうあるべき物。と言う概念ではなく、
足りないところは補い合い、自然にその空間でベストを尽くせるようにお互いの関係性を重要視するべき。とハッとさせられました。
そのブログをこの撮影を振り返りながら思い出したのです。
私が流れるように、心地良く、呼吸をするようにシャッターをおせたのには、でしゃばらなくてもその場の空気をさりげなくコーディネートするさきちゃんの存在がありました。
彼女はカメラマンの集中にとても敏感で、「今カメラマンが考えている。」と思ったら場を繋ぎながら被写体の集中を高め、
カメラが遠い方が良い撮影では彼女の主体性に乗っ取って、その場を任せることが出来る。
たまにさりげな過ぎて、お客さまの前でもう一歩前に出てもいいんだよ。と思うこともありますが、それが彼女のやり方。
カメラマンにも被写体にも「寄り添うタイプ」です。
寄り添い、撮影空間を「10」に出来る様に常にその場を客観的に見てくれている、そんな頼れる青葉店のスタッフです。
この日撮られたこの75カットは、私と被写体とご家族、そしてその場をコーディネートするさきちゃんがいたから撮れた75カットです。
この一枚の写真には、さきちゃんのお陰で私の集中が良い形で反映されています。
Mitoちゃんのさらりと美しい透明感のある肌と髪の表現する為に選択した曇りの日に入ってくる柔らかい光。
その光を背中に背負わせ、髪に立体感を与える。
右下にある棚を見つめるため、少しだけ窓に体を向けているので手の甲、頬に少しだけ光が入っています。
そのお陰で被写体自身はのっぺりとし過ぎず、適度に被写体に立体感がでています。
私は少ししゃがんで口元の表情まで見えるように、そして、静かな写真にしたかったので、手前にある白い柱とレースのカーテンを前ボケに選択しました。
また、少しだけ左にカメラを振る事で、被写体の目線に目が行くのと、写真が固くなり過ぎないようにしています。
白い衣装に白と緑の草かんむりは、彼女の神秘的な雰囲気をさらに醸し出し、少しだけ微笑む表情は彼女のかわいらしさを象徴しています。
ドレスの女の子を撮影するときは、呼吸をするように、流れるように、そして、踊るように、柔らかく撮影したい。それが私の理想です。
それを実現可能にしてくれた、mitoちゃん、さきちゃんに感謝します。
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