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横浜青葉店
scrollable

観察する眼 〜Misaki Nakagawa

投稿日:2017/9/19

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Photo by Gomei Kazuma
Coordi by Satoshi Ito(Chappy)
Write by Misaki Nakagawa

@Yokohama Aoba
 
光を観察する眼をもつことはライフスタジオでは必須のことだ。
時間や天気で変わる自然光。どの時間帯どの場所が一番ベストな光で撮影ができるのかを見極める眼をもたなくてはならない。
この眼を持っていることがライフスタジオが自分たちの強みは写真だ、といえる根拠の一つなのだろうと思う。
私もライフスタジオのカメラマンになるにはこの眼を持たなくてはならない。
これが本当に難しいなぁと思う。
 
この写真は青葉店の玄関横の窓からはいる木漏れ日を利用した1枚だ。
柔らかな木漏れ日が被写体にかかることで印象的な写真になっていると思う。
カメラマンがこの写真で、この光を使って表現したかったことはなんなのだろう。
 
青葉店での七五三は大半が無機質なホリでの撮影となる。
なれない着物を着て、無機質な白ホリという空間での撮影は、こどもにとって大きく緊張する要因ともなると思う。
なのでこどもの緊張を和らげる意味だったり、写真にバリエーションをつけるためだったりで、はじめの数カットを玄関前の廊下で撮り始めることも多い。
 
窓からはいる光は斜光となって被写体に降り注ぐ。
緑の茂り始めた窓ヨコの桜の木を通った自然光は、柔らかな印象の木漏れ日を作り出している。
明暗差がしっかりありながら、柔らかな印象をこの写真からうけるのはこの木漏れ日の作用がつよいのではないかと思う。
光は彼のすこしふっくらとした頬の輪郭を縁取っている。
顔を伏せているのは被写体のまだあどけないふっくらとした頬の輪郭を写し出すためだろうか。
 
被写体との距離をしっかり作れる望遠レンズをを使用して撮られているこの写真。
きっとカメラマンは建物の外、少し離れたところから被写体が安堵する瞬間を待っている。
家族やコーディネーターと言葉を交わしながらゆっくりと緊張がほぐれていき、
少し口角を上げてほほ笑む被写体の表情からは、リラックスした落ち着いた空気感や、
ここからはじまる撮影への期待感を読み取ることが出来る。
 
緊張はほぐれた。
楽しい撮影のスタートだ。
 
日常とは一味も二味も違った七五三の撮影。
どんなこどもでも多少緊張をするだろう。
そんな緊張感をほぐしていくために撮られた一枚。
4月特有の柔らかな木漏れ日はこの写真にそんな意味を与えたように思う。
 
光を観察すること。
その時、その場所にある光を使って被写体を表現すること。
難しいけれど、光を見る眼を磨いていきたいと思う。
 
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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