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その子の何を残したいのか ~Satoshi Ito

投稿日:2017/9/29

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Photo by Gomei Kazuma
Cordi&Write by Satoshi Ito(Chappy)

@Yokohama Aoba

 
七五三…男の子であれば三歳と五歳に、女の子であれば三歳と七歳に、子供の成長を祝う大切な節目だ。
 
それぞれの年齢にはきちんと意味があり、ある地方では三歳では「言葉」を、五歳では「知恵」を、七歳では「歯」を神様から授かることを感謝するそうだ。
 
 
写真の男の子は上記の内容通りきちんと知恵を授かり、こちらが話すことをきちんと理解し、
時に笑い、時に真剣な表情を見せてくれた。
(おそらく兄がいることもその子の成長に大きく影響しているのだろう)
 
緊張しがちな着物の撮影で、こちらの意図をきちんと理解してくれるおかげで
撮影は順調に進められると予想ができた。
 
 
しかし利口な子供を相手にしているとき、いつも五明さんが話す内容を思い出す。
「子供って年齢が上がるほど、自然な表情とか動きとかって減っていくんだよね」
 
 
果たしてこの子は今、顔を作っているんじゃないか、無理しているんじゃないか。
 
そう考えたときにコーディネーターで入る自分にできることはなにがあるのか。
普通に話すのか、クイズなのか、おかしなことを言ってツッコんでもらうのか。
 
 
カメラ目線を外した先を見てもらいながら、彼の兄を巻き込んでクイズをした。
一種の安堵と少しの楽しさを感じてもらえたのか口角がすこし上がり頬に丸みを帯びた。
 
彼のかわいらしい雰囲気とは少し異なる、目線を外した男らしい1枚を
狙って撮影したこの写真には、彼自身の良さが失われずに形となっている。
 

「あっ、これが彼の自然なかわいさなんだ」と一瞬を形にした写真を見てハッと息を呑む。
 
 
大切な節目である七五三、写真を撮ること自体にももちろん意味はあるのだが、
もっと大切なのはできる限り、ありのままのその子を形にすることなのだと考える。
 
大きくなったときに自身を振り返るため、また両親・兄弟からの愛を感じることができるのが写真なのなら、これからもその子のありのままの良さを切り取る手助けをしっかりしていきたい。
 

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