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【写真分析】生命力 ~Natsuko Takagawa~

投稿日:2017/11/10

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Photo by Kaori Kobayashi
Coordi & Write by Natsuko Takagawa
@Yokohama Aoba
 

この写真を見て、以前越谷店のかつさんが「生命力」をテーマに写真を集めていたのを思い出した。
私はこの写真に生命力を感じたのだ。
 
生命力とはそもそも何だろうか。
知らべてみると、「生きる力。生き抜く力。生きようとする力。」と書いてあった。
私はこの写真の、彼女の、どこに生命力を感じたのだろうか。
 
 
彼女はくしゃっと笑う、少し恥ずかしがり屋な女の子だった。
大人っぽい服が好きで、でもそれは普段ママがそういう格好をしているからで。つまりはママに対して女性としての憧れの気持ちを持っているようだった。
ママの顔を見ると、どうしても恥ずかしくて、はにかむように笑顔になってしまうのがとても可愛かった。
そして、真顔が上手な子だった。カメラから決して逸らさない視線。
「カメラを見て」と、こちらが指示をしているのに思わずどきっとしてしまう視線。何かを見透かされそうな、吸い込まれそうな感覚になり、こちらも視線を逸らせなかった。
 
 
撮影をしている時間は、西日が強く差し込んでいる時間だった。キッチンの大きな青い窓からも強くまぶしい光が差し込んでいた。すると、こばちゃんは大きな窓の横にある窓からも、木漏れ日が入っていることに気づき、彼女をそこに立たせた。
 
この写真のポイントは、「目」と「光」だ。彼女の特長でもある、力強い視線。クローズアップにすることで、視線は写っている範囲だけに集中することとなり、被写界深度を浅くしていることで、ピントが合っているその目だけがより強調された。
まだらに差し込み、風でゆらゆら揺れる木漏れ日とその影は、それだけで印象的で、また彼女の顔や体の凹凸に合わせて形を変えていることで立体感を感じさせた。
 
私が感じた「生命力」も、やはり目と光からだ。
木漏れ日は、まだらな光だ。強く差し込んだり、弱く差し込んだり、影もむらになり、つまりは不安定な光だ。そんな不安定な光の中から覗く、力強い視線。
くしゃっとはにかむように笑う彼女の、意志の強い決して逸らさない視線。
不安定の中の力強さ、笑顔の中の意志の強さ。そんなふたつのギャップが私に「生きようとする力」を感じさせたのだ。
 
 
生命力にも種類はいろいろあると思う。力強い視線の写真でも、感じるイメージが違う写真もたくさんあると思う。感じたイメージを、その都度何なのか、何故なのか、分析して自分の中に蓄積していきたい。
 
いつの日か、逃したくない瞬間、想いを表現できるように。

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