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横浜青葉店
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写真分析 少女から女性へ

投稿日:2017/12/10

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Photo by kazuma gomei
Coordi by natsuko takagawa
Write by kaori sasaki

 
 
少女から女性への境目はいつだろうか。
境界線を引く事は出来ないが、彼女は今、その階段を上っている真っ最中なのだ。と私はこの写真を見て感じた。
 
私はこの写真が撮られた日、彼女と顔は合わせていない。
しかし、2013年の撮影からほぼ毎年のようにヘアメイクやコーディネーターとして撮影に携わっていたので、
ご家族の雰囲気や彼女の成長も年に一度は見て来ていた。
始めてお会いしたのは10歳の頃。
青葉店で始まったばかりの頃のハーフ成人式の撮影。
美男美女のお父さんお母さんの元で生まれ育った美人姉妹。
そのお姉ちゃんである彼女は10歳とは思えない大人っぽい顔立ちをしていた。
身長もすらりと高く、目鼻立ちがとってもはっきりした少女は、とても謙虚で控え目な印象。
可愛らしい印象の奔放な妹に、清楚で謙虚な姉。
お互いをとても尊敬しあう仲のいい姉妹は、毎回撮影をとても楽しんでくれるので、
私の記憶にもハッキリと残っている。
 
去年の撮影ではお姉ちゃんが中学校に入学という事で、制服姿を撮影していた。
私が中学校の頃とは比べ物にならないくらい、大人っぽくはあったが、
まだ体つきや表情に子供っぽさを残していた。
そんな彼女が今回の写真では、この一年間で大きく成長したのが表れていた。
 
髪型は前髪が作られ少し可愛らしい印象にシフトしていたが、今まで見てきた3年間よりも、少し頬がふっくらとして女性らしく変化していた。
撮影に入ったスタッフに聞くところ、それを彼女自身とても気にしていたらしいが、女性らしい曲線は彼女の存在をより優しく、そして美しく写されていた。
 
特にこの一枚には彼女の少し照れ屋な一面と、物憂げな思春期の時期が表れていると感じた。
それは美しく彼女の目に入ったキャッチライトと目線の位置。
少し下を見つめ、血色の良い指で持った帽子で口元を隠す。
目のあたりを適正露出で写し出し、それ以外をアンダーにすることでより目の表情に注目が行く。
縦位置でも目線の先ではなく後頭部の方を空けることで、目線の先よりも彼女の内面で考えている事を表現しているような一枚に仕上がっている。
 
望遠レンズを使用し160㎜で彼女に近づいたのは、恥ずかしがり屋の彼女に対するカメラマンの優しさだろうか。
 
女性は美しい。
変化をする女性はさらに美しい。
改めて私に気付かせてくれた一枚である。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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