Photogenic


横浜青葉店
scrollable

写真分析 「引っ張らせて、引っ張り出す」

投稿日:2017/12/10

1200 0


Photo by Kazuma Gomei
Coordi by Natsuko Takagawa
Write by Natsuko Takagawa
@Yokohama Aoba


こども写真館というわけではないが、まだまだ小さい子が多いライフスタジオ。
それでも、一番初めよりは大きい子が増えたのではないだろうか。

この子たちも、ライフスタジオの中ではまだ少し珍しい、高い年齢の子たちだった。
中高生とは思えない大人っぽさ、落ち着きがある美人姉妹だった。
今まで入っていたスタッフとは違うということもあり、緊張している様子の2人だったが、撮影が進むにつれ少しずつほぐれていった。

この2ショットは、3シーン目で1番最後に撮ったものだったと思う。
大人っぽく、クールにキュートに撮ったそれぞれのソロ。そこからの2ショットということで、雰囲気を変えたかったのだと思う。
衣装チェンジを終えた2人の前に五明さんが持ってきたのは、私たちが普段裏で使っている椅子と、どこから持ってきたのかわからない赤いリボンだった。

2人の身長の高さはほとんど同じだった。また、髪型も2人とも2つのお団子で、どこか双子みたいなイメージだった。けれど、雰囲気は2人とも違い、それぞれの魅力がしっかりとあった。

背格好も服もヘアスタイルも似ている2人を、同じ高さの同じ椅子に座らせる。そうすることで、「似ている」「近い」存在を表現したかったのだと思う。
そして小指に巻きつけた赤いリボンは、「運命の赤い糸」だ。赤い糸には各国諸説あるが、恐らくここでは「絆」や「繋がり」というイメージが近いだろう。

「じゃあその赤いリボン、引っ張りあってー!」

体を動かせば心も動く。
五明さんはこの持論のもと、撮ることが多い。走らせたり、重いもの持たせたり、ジャンプさせみたり。
でも、大人と変わらない体格の女の子2人を、この空間で走らせるのは難しい。
そこで、この引っ張るという動作。
子供らしく笑う妹ちゃんと、お姉さんぽく微笑むお姉ちゃん。
2人それぞれのらしい今が五明さんによって引っ張り出された1枚だと思った。
また、赤いリボンを使うことで絆や繋がりの他に切っても切れない、家族そのものに対しての考えも込められているように感じた。

大きい子が来ると、サイズ感が違うからいつものスタジオと違って見えることがある。いつもと全く同じことをして、その子らしさが際立つこともあれば、いつも使わない物を使っていつもと同じことをしてみる事もある。目の前の子にどう「いつも通り」を、「私たち」を組み込むか。そして、どうその子を表現するか。
このお客様と私たちだから撮れる写真とは何なのか、常に考えて写真と人と関わっていきたい。
 

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram