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横浜青葉店
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写真分析「際立たせるために」 ~Natsuko Takagawa~

投稿日:2018/1/14

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Photo by Reiri Kuroki
Coordi by Misaki Nakagawa
Write by Natsuko Takagawa



「昨日とても可愛い子が来たんだよ」
ということで、見てみたその子の75枚の原本データ。
たしかに75枚通して全て可愛くて、75枚目を見る頃には完全に彼女のファンになっていた。

その中でも、私が写真分析を書こうと決めた写真が今回の1枚だ。
どの写真も彼女の魅力がたっぷりだったのだが、彼女の魅力を抜きにしても目を引かれたのがこの1枚だった。
私はどの部分に強く惹かれたのだろうか。

まずひとつ目は、彼女に当たる光だ。とても綺麗だと感じた。
大きな窓から白く強い光が、上から下へと差し込み、低い位置にある穴を通り抜け、被写体の足元の床でバウンスしている。顔に当たっている光は、足元のバウンス光だけではなく、大きな窓のすぐ下の床のバウンス光も入っているだろう。
本来強い光だが、窓から離れインテリアを出ることで柔らかい光となり、彼女の優しい雰囲気と合っている。また光の色も白いため、彼女の肌の色白さがより際立っている。柔らかい光ながらも、しっかりと陰影やハイライトが入っていることも、この光を綺麗だと感じるポイントだろう。

また、この場合は彼女に対する声かけもポイントだと考える。ただ下を向かせると、顔に当たる光がアッパーになりすぎてしまう。きちんと顔のサイドにも当たるように、彼女の右肘の方を見させることが重要だ。


ふたつ目は、コーディネートだ。
青葉店のドレスの中では、1番可愛らしいフリフリなピンクのドレス。普段ならば、このドレスでこの車の前に被写体を立たせることは、まずしないだろう。
しかし、サキちゃんのコーディネートがそれを可能にしている。
細いブラウンのベルトに、ブラウンのハット。そして何より目を引かれたのが、羽織っている白いジャケットだ。このジャケットがあることで、ベルトやハットとの統一感がとれ、コーディネートのイメージもカジュアルになっている。
しかし、このジャケットは普段は3歳くらいの子が着る90〜100くらいのサイズだ。
その小さいジャケットに腕を通すのではなく肩にかけることで、120くらいの彼女も着用することが可能になっているのだ。
インテリアや被写体だけではなく、洋服や小物も鋭く見ることが重要なのだと改めて感じた。

「光やコーディネートが被写体の魅力をより際立たせている。」
そう思える写真を綺麗だと感じ、美しいと感じるのだろう。

自分でもその美しさを表現できるよう、カメラマンでもコーディネーターでも、被写体にらインテリアに、光に、服に、撮影空間の全てに、アンテナを張れる人でありたい。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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