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横浜青葉店
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写真分析◇11[絵本の1ページのような統一感] ~Mayu Kanasugi~
投稿日:2018/1/14
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@Yokohama aoba
Photo by Kuroki Reiri
Cordy & Write by Kanasugi Mayu
コーディネーターという目線から見る撮影について
「彼女の雰囲気を大事にしたい」
それがママさんの願いでした。
青葉店にはたくさんの洋服があります。
コーディネートに決まりはなく、子供の体格や顔立ち・雰囲気を見ながらコーディネーターは洋服を選び、それをお客様に提供します。
その時、いつもの子供の雰囲気に合ったコーディネートを選ばれる方もいらっしゃれば、せっかくだから普段着ないような洋服を着せたい、と言う方もいらっしゃいます。
この写真の女の子のママさんは、この子に似合う洋服を選んであげたい、と仰っていました。
私が彼女から得た印象は、一挙一動が可愛くて、愛嬌のある可愛らしい女の子、というものでした。少し癖っ毛の髪の毛がはねているのも可愛くて。
3歳の女の子ならではのまだあどけなさが残るコーディネートをしたい、と思いママさんと悩みながら組み立てていきました。
まずどうしても使いたかったのがこのファーのベスト。
なかなか普段着として着るような服ではないため「似合うかな…?」と心配になるアイテムでもありますが、私は「この子には絶対に似合う!」と思い、このアイテムを中心にコーディネートを作っていきました。
全体のトーンを柔らかい色でまとめたくて、トップスには薄いベージュのトップスとピンクベージュのスカートを合わせました。
いつもここで足元に茶色のブーツを選ぶことが多いのですが、今回はすっきりと靴下+スニーカーでまとめました。カジュアルな印象になりますが、差し色のマスタードイエローと、重くならないように選んだ白のスニーカーを選んだことがポイントです。
スニーカーを合わせたのはもうひとつポイントがあります。
それは彼女にベレー帽を被せたかったからです。前髪をとめた彼女のヘアスタイルは、帽子をかぶることでよりその毛先が強調され、彼女のチャームポイントが前面に出てくると考えました。
ベレー帽を合わせると上半身にボリュームが増えます。そのため、足元はすっきりとまとめることにしたのです。
ここまで組み立ててからいざ撮影へ。
冬の太陽の光は、少しオレンジっぽくて暖かな印象を受けます。
ちょうどその時間帯に光が差し込むこのレンガのゾーンと、彼女の暖かな色のコーディネートが合うのではないかな?と考えていました。
私から提案したわけではないのですが、カメラマンのれいりさんは私の考えたコーディネートや光の状況を見てこの場所を選んでくださいました。
何も言わなくても、私の表現したかったことをわかってくださって。やはり経験があるからこそだと感じました。
暖かな光の中に、ポイントになる小物をちりばめた背景と、その背景に馴染むようなコーディネートの被写体。
まるで絵本の1ページのような写真だと感じました。
コーディネーターが何を考え、被写体にそのコーディネートを選んだかは、表面的にはわからないと思います。
けれども、こうやって文面で書いたり、またお客様やカメラマンに「こういう意図で選んできました」というのを自分から発信することで、自分がどれだけ被写体のことを考えているのか、ということがわかっていただけたらなと思っています。
青葉店はシンプルなインテリアだからこそ、そこに合うコーディネートの幅が広いのではないかと考えています。
これからも、青葉店のインテリアと洋服をフルに活かして、子供達の魅力を最大限に引き出していけるように。
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