Photogenic


横浜青葉店
scrollable

写真分析 / 光で遊ぶ①〜ホリゾントにて。

投稿日:2018/4/26

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Photo&Write by Reiri Kuroki
Coordi by Misaki Nakagawa

@Yokohama Aoba



真っ白なホリゾント。
かつて浦安店にいた時は、線や面が無いのでシンプルに被写体に集中できる空間として、憧れでした。笑
(浦安店にはホリゾントがなかったのです…)

とは言え、それ故の難しさもあるのがホリゾント。
何しろ『背景』というわかりやすい変化が無い分、撮影者の技量で変化をつけていかなければ、ともすると単調な展開になりがちなのです。
ライフスタジオの、75枚の写真で構成される原本写真を撮影していくにあたり、変化とバリエーションに富んだ流れのある原本は、良い原本と言えます。
前述の通り、背景としての変化は感じにくい空間ですが、撮影者は自らの技術で被写体とそのシンプルな空間に変化を与えていきます。
ポージングやフレーミングで写真にバリエーションを作っていく訳ですが、その中で『光の変化』も写真の印象を大きく変える、要素です。

横浜青葉店のホリゾントは、基本的に壁面ライトと可動式ライトボックスの光が光源になります。
壁面ライト自体は、向かって右側の壁面に組み込まれた照明なので、光源の位置に関しては環境的な前提条件と言えます。
あとは、ライトを全部点けるか一部を点けるか、被写体を光源に近付けるか離すかで、光の強弱という変化をつけることができます。
とは言え、飽くまでも光源が固定されている以上、被写体の向きや角度が限定的になりやすいのも事実です。おまけに、青葉店の壁面ライト側には備え付けのベンチがあるので、光源に近付けるには限界もあります。
これが所沢店や新横浜店のように、左右両方の壁面に照明が組み込まれていれば幾らか自由度は上がるのですが、青葉店のホリゾントでは照明は右側の壁面にしかついていません。こりゃもう構造上仕方ありません。
そこで出て来るのが可動式のライトボックスです。
可動式ライトボックスの利点である『光源を動かせること』は、ただそのひとつの利点で光の微調整することが可能です。
光を強く当てる、弱く当てる、当てたい場所に限定的に当てる、等々の微調整が可能になると、それは撮影者の意図を反映させる為の選択肢が拡がっていくことになります。


7歳の七五三撮影。
子どもが、大人と同じ帯の着物を纏う、その成長を喜ぶ晴れの日の記録。
と、なれば、その年齢よりも大人びて見えるような、少しシックな表現も良いでしょう。
今回の写真では、壁面に組み込まれているライトは全て消して、可動式ライトボックス1灯を光源にしています。
ライトボックスの光は、角度をつけることで被写体のポイントを強調するように光をあてることが可能です。
晴れの日を喜ぶ、その横顔に光が綺麗に当たるように。
そして、それを強調する為に、背景は暗く落としました。
真っ白なホリゾントは、明るい光で白く飛ばすだけではなく、陰を落としたグレーの空間にすることで、被写体に当たる光を強調することもできるのです。
今回壁面のライトを消したのは、被写体に当たる光と背景となる空間の露出比を狙ってのことでした。
ホリゾントは白く塗られた空間なので、全体に光が拡散します。ライトボックスの限られた範囲の光も、角度を間違うと背景に反射してしまうので、被写体に当たる光を丁寧に見ながら角度を微調整。
少し影のある空間で、彼女の横顔を引き立たせる光は、『真っ白な空間』という印象の強いホリゾントでまた異なる印象を与えるものになりました。


真っ白なホリゾント。シンプルで、被写体に集中できる空間。
その空間を遊ぶ光の演出は、写真に変化と彩りをもたらします。

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