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横浜青葉店
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写真分析 / 光で遊ぶ②〜窓の下にて。

投稿日:2018/4/26

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Photo&Write by Reiri Kuroki
Coordi by Natsuko Takagawa

@Yokohama Aoba


ここ最近、ここでの撮影が好きなのです。

陽が伸びて、最終枠の撮影でも自然光が望めるようになってきました。
午後の撮影の後半くらい、綺麗な光が差し込む2Fのとある窓の下。
光遊びが、始まります。

降り注ぐ春の陽光を見て、気持ちがときめくのは撮影者としての性でしょう。
窓から光が差し込むその場所に、すっかりモデルとしてのスイッチが入った女の子に座ってもらいました。
ポージングは、それまでの撮影の中で私が彼女に指示をした『顎を触って、上を見る』。彼女はこの場面で、自然にそれを再現してくれました。
そのまま採用!目線の先を少し開けて、画面内の抜けを作ります。
私の位置は、光に対して向き合うように。彼女の輪郭をなぞる逆光を求めて位置取りをします。
白い床は光を反射して、彼女の顔を照らしてくれました。それを活かして、『コントラストの強い逆光とシルエット』みたいな表現よりは、光が溢れるような明るい露出設定で肌の質感や背景の水色との調和を狙います。

さて、遊びの部分です。
『光』は、実体がありません。
光溢れる、とは口で言うものの、それを実際に感じられるような、写真的表現をしなければ伝わりません。
(ただ光に向けてシャッターを切っても、写真だとただの白としてしか写りませんからねぇ……)
という訳で、カメラと被写体の間に前ボケとなる小物を置いてみます。より『光』を視覚的に表現する為に、今回は金属製の鳥籠をカメラの前に置きました。
鳥籠の曲線が部分的に光に当たった白い反射、それが手前の丸い玉ボケの正体です。
光の入る角度的に、実は引きの距離があまり取れない場所なのですが、レンズはできる限りの望遠で、絞りを解放しています。ピントの合う範囲が狭い分、手前の鳥籠はその原型を淡くぼかしながら溶けていき、光によって生まれた反射の白が、残ります。

きらきらした写真。そんな風にも言える1枚かも知れません。
きらきら、という擬音が適切に感じられるような、そんな写真は、正に『光溢れる』様子を写真から感じさせるのではないでしょうか。

これもまた、『表現』。
『光遊び』は、写真の楽しみ方のひとつです。
弱かったり強かったり、硬かったり柔らかかったり、色んな表情を見せてくれる『光』をどう使い、どう表現し、どのように演出に加えていくのかは、撮影者の楽しみ方、遊び方次第、です。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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