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写真分析「いつもと違う」

投稿日:2018/4/29

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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Mayu Kanasugi
@Yokohama Aoba


被写体を、より美しく。
ここ数ヶ月で、強く意識するようになったことのひとつだ。
それともう一つ。
「この子をこういうイメージで撮りたいな」と考えるようになったこと。

それが3シーン目の本当終わりの方で、ハッと思いつくところが、まだまだ未熟な点のひとつでもあるのだが、私の変化であることに変わりはなかった。


この写真も、3シーン目の最後に撮った写真だった。
彼女はとっても元気な女の子だった。
ナスちゃんや私の喋ることに、けらけら笑い、時にはツッコみ、
楽しくて体を揺らし、髪飾りが落ちそうになることもあった。笑

着物を脱いでお兄ちゃんとの2ショットでさらに笑った後、
ドレス姿で3シーン目に。


ドレスに着替えたあとも彼女は元気だった。笑
でも、ドレス姿にを喜んでもくれてるようで、
いわゆるお姫様みたいなポーズもこちらの指示に沿ってしっかりしてくれた。


しかし、何だか物足りなさのようなものを感じた。
たぶん、先程までのフレームアウトしそうな程の元気な彼女の笑顔や、
楽しそうな姿を魅力的に感じていたのだ。
だからこそ、作りすぎたポーズに違和感を覚えてしまったのだ。


自由に元気な女の子だから、そんな可愛さを残したい!

そう思い、また遊ぶイメージで、座って足をブンブン振ってもらう。
楽しく遊んでくれる彼女の姿に、可愛いなぁ、と思いながらシャッターを切った。


元気なイメージの写真が撮れ、うんうん、と思う一方で、いつもと違う彼女も残したいという気持ちもあった。


でも先程のように作りすぎたポーズは違うなぁ、、、と迷いながら、
強い光が差し込むインテリアで体育座りをしてもらい、なるべく自然なポーズをとってもらう。


逆光になるように回り込み、ファインダーを覗いて思う。
あぁ、静かなイメージもいいなぁ。
元気な女の子だから、振り切って、もう全然違う、静かな、幻想的なイメージもいいのかも。
近づく際に前ボケを入れてファインダーを覗く。

強い光が前ボケにも当たり、少し暗めの植物も明るい色味に変わった。そのため、普段は暗くなるためあまり入れない紫の花も、うっすら明るく入れることが出来た。

幻想的なイメージにしたかったのと、
影になってる顔の部分も明るめにしたかったため、露出はオーバー気味に設定した。
ポイントとなる前ボケは、
被写体の邪魔にならないように、
あくまで被写体をより美しく見せるための色味として、
画面の余白を埋めるようにして配置した。


そして静かなイメージになるように、目を閉じてもらった瞬間に、パシャリ。



被写体の、目の前にいる子のいつも通りの姿を残したいと思う。
でも、いつもと違う雰囲気の姿も残したいと思う。
75枚ある中で、色んな姿が残せるように、
目の前にいる子の一瞬を見逃さないように、
その子と、写真と、向き合って行きたい。
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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