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横浜青葉店
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#13 写真分析「静かな表情の奥に」

投稿日:2026/5/25

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Photo&Write by Misaki Nakagawa 

Cordi by Momone Suwa

 

横浜青葉店では5・6月、「らしさを表現する」をテーマに撮影を行っています。

被写体を観察し、その子をどう撮るのかを考えることは、

写真を撮る上でとても基本的なことです。

 

けれど、慣れてくるほど、

目の前の分かりやすい表情やリアクションを追いかけることに意識が向き、

その子自身をゆっくり見ることが少なくなってしまうこともあるのかもしれません。

 

「その子らしさ」と聞くと、

笑顔や仕草、その子らしい大きなリアクションを思い浮かべることが多いように思います。

 

ですが私は、

ただ椅子に座ってもらったとき、

どんなふうに座るのか、

どんな表情でそこにいるのか、

そんな何気ない瞬間にも、その子らしさは表れるのではないかと感じています。

 

人にはいろいろな一面があります。

24時間ずっと笑っている人はいません。

ふっと息を抜く瞬間や、

何かを考えているような静かな時間も、

その人自身を形づくる大切な一面なのだと思います。

 

今回撮影したこの男の子も、

人懐こく、撮影中ずっと笑顔でふざけながら遊んでいるような、

とても明るくやんちゃな5歳の男の子でした。

 

撮影中も、笑いながら動き回る姿や、

楽しそうに会話をする様子をたくさん見せてくれて、

彼らしい笑顔の写真をたくさん残すことができました。

 

そんな中で、

3着目の撮影に入ったとき、

ふと「違う表情も残したい」と感じました。

 

衣装は黒トップスにカーゴパンツで、ストリート系のかっこいいに振ったコーディネートでしたが、

コーデのももちゃんがアレンジで用意してくれていたのはピンクのシャツとニット帽で、

元のコーデでかっこよく、男の子っぽく、やんちゃに、と考えていたところに、

ピンクアイテムのこどもらしさや、かわいい要素がポンと差し込まれたことで、

より、そのギャップを活かそうと思ったのかもしれません。

 

撮影場所に選んだのは1階の廊下。

あえて露出を落とし、光や情報量を整理するために、

廊下の照明はすべて消し、ライトボックス1灯だけでライティングをしています。

 

右側に大きく余白を残した構図も、

人物そのものを見せるというより、

その場に流れていた静かな空気を残したいと思ったからです。

 

彼には、椅子に座って足を上げてもらうことだけお願いしました。

細かなポーズ指示はしていなかったためか、

自然と力の抜けた座り方をしてくれました。

 

静かに会話を続ける中で、

ふと見せた表情にシャッターを切りました。

だからこそ、演出された静けさではなく、

彼の中の自然な感情として残すことができたのではないかと思っています。

 

元気に笑っている姿も、

もちろん彼らしさのひとつです。

でも、ふとした瞬間に見せる静かな表情や、

言葉にならない空気の中にも、

その子自身の一面は確かに存在しています。

 

普段は見過ごしてしまいそうな、

ほんの短い沈黙のような時間。

その瞬間まで残せることが、

写真の持つ大きな魅力なのかもしれません。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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