PhotogenicAoyama

2018/1/4

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目に見えない物を形にする事はできるだろうか?

私は“できない”と思っていた。

 

小さい頃母親は私に「あなたの事が世の中で一番大事よ」とよく言っていた。

その時はその意味がまったく分からなかった。

「じゃ、セーラームーン買って!」と返していた事を覚えている。

母親はそんは私を見つめながらただ微笑んでいるだけだったから“何なんだろう”と思っていた。

 

成人になった私は家族と離れ日本に来た。

親が代わりにやってくれていたことを自分がやるようになり、

こんな事までやってくれてたんだと少し気が付いた気がした。

 

それから自分が社会人になって色んな事を経験しながら傷ついた事も多かった。

その時に一番に思い出すのは親だった。

電話越しの声が私を落ち着かせ支えてくれた。

電話を切った後はいつも笑顔だった事に気がつき思ったことがある。

私を一番分かっていて笑顔にしてくれる人がいる。

これが愛の証だってことを。

 

この日スタジオに来てくれたファミリーは姉妹の七五三の撮影で来店してくれた。

ママさんが撮影のことをとっても楽しみにしていたようで、

「こういう家族写真が撮りたいです!」と色んな写真を持ってきてくれていた。

そのうち一枚を元に撮影を行った。

お互いのおデコにチューをしているポーズの写真だったが、

意外とすんなり終わるのかなと思いながら何回かシャッターを切った。

分類をしながらママさんのご要望の写真とそのあと撮れた写真を消していくうちに“この一枚”を見つけた。

チューをしたあと「オッケー!」という私のサインが出た後家族が一斉に下の子を見つめていた。そしてその視線の先にいる主人公はこっちを向いて笑顔を見せてくれた。

その時に思った。

“この子は家族みんなから愛されているんだな”と

 

 

 

”自分のイメージを十分に再現するには技術も大事だと思うが、一瞬のヒラメキや偶然が入る事も可能だと思う。

リラックスした空間で自然に出てくる被写体の表情、仕草、雰囲気。

それはその人だけのモノであり、成長でもある。”

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