PhotogenicAoyama

探し物

2018/10/20

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探し物はなんですか。

 

 

私の今の探し物と言えば

子どもの頃の自分はどんな子供だったのかということ。

様々な家族の撮影を毎日させていただいておりますが

それと同時に1歳や2歳の赤ちゃん、5歳、10歳、20歳の方と

様々な年齢を対象に撮影をしています。

 

その頃の、あるいはあの頃の私はどんな人だったのか、自分の母親に問いただします。

 

 

私も5歳の頃七五三の撮影をしました。

 

その頃、地元で昔ながらの写真館でまっすぐカメラを見ていました。

その時、私は真顔でした。

 

笑って写真を撮るということをしていたのかさえわかりません。

そういう笑顔の写真が無いのが今となっては不思議です。

もちろん昔ながらの写真館での撮影はそういうものなんだと思います。

 

タイムスリップできるならこの当時の撮影を見てみたいです。

私は着物を着るのを嫌がったのか、

カメラマンのいう事に対してどんな反応をしたのか

カメラ目線の先にはアンパンマンがいたのか、

私の父と母と姉はなんて声をかけられていたのか、

 

 

まあ、タイムスリップが出来るとなって

自分の七五三の見に行く!という選択はしないと思いますが、、、

 

 

 

 

 

 

「探し物」

Lifestudio AOYAMA

Photo by CHIBA

Coordinater by Mika Kato

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、その男の子は着物を着て赤い目をしていました。

 

 

 

鼻水を流しながら怒ってました。

 

 

 

 

知らない場所、知らない人、着たこともない着物を着るというのに本人は不満を抱えていました。

 

男の子の方がそういった面を見るのかなと、私の少なからずの経験では感じます。

 

初めは私たちでクイズや彼の興味のある事にフォーカスをあてお話しをしてましたがヒットせず、不機嫌な表情を変える事が出来ませんでした。

その光景の中パパさんが一役買って場を盛り上げてくれました。

しかし中々不満の解消にはつながらず、、

 

そこで試しに

一つ彼に魔法をプレゼントしました。

 

 

「君の持っている扇子で仰ぐとその人は飛んで行ってしまうよ」

 

 

その場にいた大人なら皆飛んでいきました。

 

本当にライフスタジオに来てくださるご家族はあたたかいと思います。

 

 

彼の不満はこの一つの魔法で解消されました。

 

 

 

 

 

ここまでたどり着くまで1シーンかかりましたが

 

 

 

この瞬間、着物の苦しさ、知らない場所に連れてこられたこと、知らない人に話しかけられる不満から彼を開放したのです。

 

着物を着ていることを忘れ、楽しい場所だと認識し、私たちを友達だと思ってくれました。

 

 

 

撮影とはこれの繰り返しだと思います。

私一人では決してできない事で、コーディネーターの協力が必須でした。

 

そしてその場にいたご家族の皆様にもご協力をいただきました。

 

 

この日の原本はその場にいた全ての方のおかげで出来た原本データです。

 

 

 

 

 

カジュアル撮影に移行した時から彼の中はワクワクで溢れていました。

 

彼は「次の魔法はなに?」

 

と言います。

 

 

 

「魔法を使うための道具を探そう」

「どこに魔法の道具はあるのかな?」

 

 

 

私は完全に魔導士でした。

 

魔法を先導し、力を与える立場の人間です。

「これじゃあ、魔法の力はでない、次だ!」

 

 

 

「ディズニーランドより楽しいよ!」

と私個人で思いました。

相手を楽しませるにはまず自分からですね。笑

 

 

 

 

 

 

そうしていくうちに次から次へと楽しみが増えていきます。

 

 

 

 

実際には私たちがずっと君の事を探していました。

 

 

 

私は彼のあきらめない精神が好きでした。

その時の彼はヒーローになるんじゃない、仮面ライダーになるんじゃない、おまわりさんになるんじゃない、お医者さんになるのでもない。

今は魔法使いになる事だ!

 

 

あるようでない、なかなか見つからない魔法の道具

でも、もう一度魔法を使いたい。

 

 

 

 

魔法の道具はいったいどこにあるんだ??

 

それは箱の中かもしれないし、君の持っている帽子の中かもしれない。

 

 

 

 

 

 

いくつもあるミッションをクリアし彼は立派な魔法使いになった。

 

 

彼の堂々たる、いきいきとした表情はいくつもの試練を乗り越え

達成した喜びと心から楽しんだ事で満たされている様にも見えました。

 

 

 

 

 

魔法使いになるとはそういうものだ!

ひたむきな努力と諦めない姿勢!

君は立派だ!

 

 

また会おう!

 

 

 

彼が将来タイムスリップしてこの日の撮影風景をみたら笑ってしまうだろう。

写真をみてもこの日の出来事はいつの日か忘れてしまうのではないだろうか。

でも君のおかげで私たちは見つける事が出来ました。

 

 

君のような大切な友達を

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