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石垣貞娥
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’To be is to do’
- Jean Paul Sartre
存在するとは行動することである。実存主義の代表者であるサルトルが残した言葉です。
人間は常に何かしらの行動をとるが、それは全て自らの「選択」であるため、この行動に「責任」を取らなければならないと言います。
小難しい話を挟みましたが、人間それぞれが生まれ持っている「自由」を本当に発揮させるためには、具体的な「行動」と、それに伴う「責任」を果たすべきだという意味だと思います。
「自由な人になりたい」
これが自分が決めた人生の目的です。それをするために、普段どういうことを感じて、考えて、行動しているかをコツコツと残していく空間にしたいと思います。
町田在住 / 一児の母 / 本社
令和三年秋刀魚事情
投稿日:2021/12/17
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今年のサンマは例年より1ヶ月近く遅れたという。不漁の原因は暖かい水温。温暖化で海の水がなかなか冷えず、サンマの南下が遅れたそうだ。
サンマと言えばなんと言っても秋の味覚、庶民の味方。年々高くなっているサンマの値に不況を感じつつも、「果たして今年は再び味方になってくれるだろうか」とスーパーのチラシを開く度、期待を寄せてしまう。
そんな、愛憎一如のサンマ。
そういえば今年まだ頂いてないな、と思ったら口の中がもうサンマ気分になり、早速今夜の献立にして近所のスーパーに向かうことに。野菜売り場をスルーし、まっすぐ向かった鮮魚コーナー。この辺だろうな、と思ったその場所になんと、サンマが、無い。あら、おかしいな、と思いながら別のスーパーへ足を運ぶも、またもや不思議、こっちにも無い。そうして二〜三軒回っているうちにあった、見つけた!こんなところにあったのか!まるで隠しているかのように鮮魚コーナーの片隅にぽつんと坐っているサンマちゃんを見つけた。
透明の細長いプラスチック製のトレーの上、ピンとかけたラップに包まれた生のサンマは、二匹三百五十円。百円どころか百五十円を超えている。(計算にちょっと時間はかかったが一匹百七十五円って訳ね。あ、税抜きで)。大人四人に小学生が一人の我が家では五匹必要なわけで、二パックで四匹にするか、三パックで六匹にするか悩ましい所だった(だって、一匹百五十円以上だもん。そう、百七十五円。しかも税抜きなんだから)。半信半疑の気持ちで娘に「サンマ一匹全部食べれる?」と聞くと、天真爛漫に「うん!」と答える。いやいやいや。そう簡単な問題じゃない。ちゃんと見て。サンマ一匹税抜き百七十五円だよ?それでもいいの?食べるの?本当に?残さないの?綺麗に無駄なく食べられる?…なんてことは情けなくて聞けなかった。
諦めるようにして、最後の最後まで首を傾げながらも三パック六匹のサンマをカゴに入れる。総額千五十円+税(もう計算できない)。サバやアジの時はそうでも無いくせに、サンマとなると十円、二十円に敏感になってしまうのだ。
で、初サンマのお味はというと…
悔しいほど脂が乗って美味しかった!
五人でそれぞれ一匹ずつ食べて、残った一匹どうする、という暇もなくみんなが心の中で狙っていた。もちろん、それは早い者勝ちでお代わりの恩恵は旦那が受けることになったけれど、私には娘が残したほぼ半分(ほーら、きれいに食べられなかったじゃん。結局残したじゃん。百七十五円なのにぃ…)をもらうことになったから、んまぁ、いいにするか。
そんな、令和三年初の秋刀魚事情。
税抜き百七十五円(もうしつこい)のサンマの味を忘れまいと、長々と書いてみた町田のさんまであった。
(絵まで描くところがいいじゃんね
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