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横浜青葉店
写真分析「受け取る」
投稿日:2021/4/30
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Photo&Write by Misaki Nakagawa
Cordi by Takuma Oto
「ずっと伸ばしていた髪なんですけど、今度切ろうと思っているんです」
撮影前に、そのようにママさんからお話を伺いました。
女の子が「髪を切る」というのはなんだか一大事のように感じてしまうのは、
私自身、幼少期に長く伸ばしていた髪を、断腸の思いでショートカットにした記憶があるからかもしれません。
もう切ってしまう長い髪を、その姿をしっかりと残してあげよう。
*
最近は「受け取ったものに、どのように応えるのか」ということばかりを考えています。
ライフスタジオの企業理念には次のような言葉があります。
【美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間】
それがライフスタジオという場所です。
3月の会議で、この言葉の一つ一つを解釈していく時間がありました。
その中のひとつ、「思い出を記録する」とはどういうことでしょうか。
写真館なんだから写真で思い出を記録する、何を当たり前のことを!
そんなのどこの写真館だってやってることだよ!
いやいや、じゃあ、ライフスタジオの考える思い出の記録ってなんなのさ。
どうして写真を撮りたいんだろう。
どんな思いがあって写真を撮りに来たんだろう。
この写真を見てどんな思いになるんだろう。
その家族、家族の思いを受け取って、共感しながら、写真に表現しようとすること。
それがライフスタジオの掲げる「思い出を記録する」ということなんじゃないだろうか。
たくさんの人の話を聞いて、私の中ではそのように定義づけました。
*
「ずっと伸ばしていた髪なんですけど、今度切ろうと思っているんです」
今回、彼女の撮影で受け取ったのはこんな思いでした。
具体的にこう撮りたいというイメージを頂いたわけではありませんので、
あくまで私なりに「彼女」と「彼女の髪」にフォーカスした写真を残そうと考えます。
先月も書いていましたが、私はイメージを一から作ることがあまり得意ではありません。
なので、頭の中にあるストックの中から、あれやこれやとイメージを組み合わせながら撮影をしていきます。
全身を撮ったり、実際に髪を触ってもらったりもしながら、もっと違うイメージがあるような気がしていました。
撮影の最後に寝そべってもらうことにしました。
長い髪はあえて、顔にかかるように前に垂らしてもらいます。
髪だけをメイン、というよりかは、
「彼女」と「彼女の髪」がメインだと考えていたので、顔の半分はしっかりと表情がわかるように。
むしろ髪で半分隠すことで、より彼女の表情にも目がいくようになります。
半顔にはしっかりと光が当たり、彼女の明るい表情を映し出します。
黒く長い髪は艶感を出しながらも、
画面の1/3ほどを埋める形になるので、重い印象になりすぎないよう少しだけ前ボケをかぶせます。
長い髪の全体が写っているというカットではないけれど、
主役は「彼女」と「彼女の髪」である、ということは伝わるようなカットになったのではないかな、と思います。
*
ずっと「意思疎通」や「その子のための写真」について話をしてきました。
私が、目の前にいるその子をどう見て、どのように感じて、表現するのか。
その子のためにどうしたいと思ったのか。
これはカメラマンとしてもコーディネーターとしても変わることなく、
常に自分が写真と向き合うベースとしてあるものになります。
私自身はまだまだ技術も未熟で、
表現したいものが表現しきれていないかもしれないけれど、
受け取ったものに対して、常に誠実に向き合って、応えていきたいなと強く思います。
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