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横浜青葉店
写真分析「距離感」
投稿日:2021/7/30
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Photo&Write by Misaki Nakagawa
Coordi by Takuma Oto
現在、青葉店では3人のスタッフがカメラマンになるべく研修を行っています。
毎日奮闘する後輩たちをみながら、自分自身ももっと写真について勉強をしなければいけないなと身が引き締まる思いです。
被写体の把握、光の設定、露出の設定、レンズ、構図。
写真はさまざまな要素で構成をされていて、それらをひとつひとつ組み立てながら撮られていきます。
なんとなく、いつもの場所でとっていないか。
なんとなく、望遠レンズで撮り続けていないか。
被写体にそれぞれ合わせた撮影ができているのか。
毎日の撮影の中でひとつひとつのことを、どれだけ細分化して考えることができているだろう。
それらとともに、そこにどれだけ自分自身の意図を入れることができているだろう…とも思います。
自分自身の写真の特徴として、「シャッタータイミング」や「被写体の特性」を重要視する一方、
光や構図、自分がどう撮りたいかなどの、基本的な技術に対するこだわりが少ないのではないか…とも思うのです。
そんなことを考えながら、7月は少し「撮りたい写真」について意識をしながら撮影を行なっていました。
*
こどもたちのかわいいところのひとつに「距離感がおかしいところ」があります。
「おかしい」と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、
でもその距離感はこどもならではのもので、大人の通常では絶対にありえないものであるのです。
ふと気づくと、え?顔近くない?というような距離感にいるこどもたちが、
その人懐こさや無邪気さがたまらなく愛おしいなと思うのです。
こどもたちがぎゅっとくっついて、
ひそひそと相談をしたり、笑いあったり…。
撮影をしていて、たまに「いやいや、めりこみすぎでしょ(笑)」なんてツッコミを入れることもありますが、
そんなこどもたちの姿を見るのは撮影中の楽しみの一つでもあります。
この兄弟もなんだかたまらなく愛おしい雰囲気を持つ兄弟でした。
無邪気で甘えん坊な5歳の弟くんと、ちょっとシャイな9歳のお兄ちゃん。
撮影前、お兄ちゃんに「弟とは仲良し?」ときくと、「わからない」と答えられました。
もちろん男同士の兄弟、毎日一緒にいれば喧嘩もするだろうし、
お兄ちゃんはいわゆるお年頃に差し掛かる年齢だし、
そんなに家で一緒に遊んだりはしないのかな?なんて、その時は思いましたが、
撮影をすすめていくと、このふたり、めちゃめちゃ仲良しさんなことがわかりました。
撮影にちょっと緊張しているお兄ちゃんと、
その横で超ハイテンションで楽しみまくる弟。
兄弟で撮影をすれば、そんな弟を見て、緊張していたお兄ちゃんも思わず笑っちゃう。
バランスの良い兄弟だなぁ、でもお兄ちゃんの緊張はもうちょっと解したいなぁ。
2シーン目の兄弟写真をどう撮るかを考えます。
なんとなく、ふたりの雰囲気を見ながら、
「狭い場所に2人でおさまってほしいな」という気持ちがありました。
2階に上がると、階段を上がったすぐのエリアに光が差し込んでいたので、その場所で撮ることを決定します。
元々はきっと扉がはめられていたのであろう入り口スペースに兄弟2人でおさまってもらいます。
なるべくくっつきあうようなポーズをお願いしながら、レンズの選択に迷っていました。
望遠レンズだと、なかなか周りの状況が伝わりづらいし、
標準のレンズだと逆に一緒に写る他の背景がなんだかごちゃついてみえる。
こっちか、あっちか…と悩んでいる間も
コーディネータのくまちゃんがこどもたちへの投げかけを続けてくれています。
「今日の夜ご飯はなにがいいか2人で相談して!」
「夜ご飯、さきちゃんとくまちゃんも一緒に食べていい?」
そんな質問の時、2人の距離がグッと縮まりました。
体と体の隙間もまったくないほどにくっつきあって相談を始めた2人に、
大急ぎでその時持っていた標準のレンズから望遠のレンズへと付け替えます。
できるかぎり画面いっぱいに2人の姿を収めたかったこと。
とにかく密着感を残したかったこと。
物理的に自分が近づくことでふたりの空気感の邪魔をしたくなかったこと。
これらが望遠レンズを選択する決定打になりました。
クローズアップとして切り取らなかったのは、
これだけくっついているからこそ際立つ2人の身長差と、
弟くんのかわいらしい手の仕草は彼の個性として写真に残しておきたかったためです。
横顔の写真ではありますが、かれらの空気感がそのまま伝わる写真となったのではないかな…と思える、
自分でもお気に入りの一枚になりました。
*
「かわいいな」「今とらなきゃ!」というタイミングでシャッターを切ることはもちろん、
そのタイミングに「シャッターを切る」以上の思考をどれだけ巡らせることができるか、が
「意図を持って撮影をする」ということだなと思います。
写真について学ばなきゃいけないことはまだまだたくさんあります。
後輩たちを見習って、自分自身ももう一度写真に向き合いたいと思います。
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