Staff BlogYokohama Aoba

Reiri Kuroki
横浜青葉店

黒木玲理

初めましての方も、
お久し振りの方も、
いつもどうもー!の方も
こんにちは。

黒木玲理です。

ライフスタジオ8年目、2019年現在は横浜青葉店に在籍しています!

それぞれのお客様の「想い」にFitした撮影をしたいと思っています。
皆さんが、どんな想いで撮影に来てくださっているのか、色々聞きにいきますので教えてくださいね^^

Blogでは
Butterfly
写真分析
blog そして「はじめまして」は続く。
Let me see… わたしのこと
を主に発信しています。

お気軽にのぞいてみてくださいね。

blog / 手紙〜五明さんへ

2019/3/26

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「写真、撮らせてもらって良いですか」

 

突然のお願いに、ひょっとしたらちょっとくらいは戸惑ったのかもしれないけれど、さらりと応じてくれた私のボス。

 

私にとって、写真を撮るということはコミュニケーションで、自分の内面が如実に出ます。

だからこの時は、面と向かって向き合うまでに、少し時間がかかりました。

「後ろ向いてください」

「上の方見ててください」

と、ぐるぐる五明さんを回しながら、時間をかけて、最後のカットでようやく向き合う。

 

こんな調子で、すみません。

 

 

 

 

五明さんと初めて会った時のことは、あまり覚えていないけれど、写真はあります。

……まぁ、ハロウィンの時のことで。

当時、湘南店に入社したばかりだった五明さんは、拒否権もないまま白衣を着せられ眉毛を繋げられて、当時の私の彼氏(現旦那)を肩車していました。

私は私で、缶チューハイ数口ですっかり酔っ払い、ゾンビメイクのまま江ノ島のラーメン屋でぶっ倒れて担ぎ出されるという醜態を晒していた、そんな初対面。

もう、6年も前のことです。

 

私にとって五明さんは、随分長い間『黒木さん(旦那)がもの凄く可愛がっている後輩』という存在でした。

五明さん個人のことはよくわからなかったけれど、とにかく旦那は五明さんと仕事をすることが楽しかったようで、彼と仕事の話をすれば五明さんとの武勇伝をたくさん聞かされたものでした。

私のアルバムの色んな集合写真を見返してみれば、あちこちに五明さんもいたりします。

しかし、当時は個人としての関わりよりも店舗との関わりの中の一部、あるいは旦那の後輩として、みたいな間接的な関係だったので、正直なところ、あまり印象にありません。

 

 

まさか、数年後に、同じ店舗で働くことになるなんて思ってもみませんでした。

『旦那の後輩』から、『わたしの上司』へ。2016年末、年明けから始まる横浜青葉店について、五明さんとふたりで話したあの時から、五明さんは私の直属のボスでした。

 

その時、私は『自分には後がない』と思っていました。

自分の強みが何なのかが分からずに、組織の中で貢献できているという実感もなく、共にやってきた仲間たちもだんだんと自分の道を進み始めていて、自分ひとりが何も変わらないままぽつんと取り残されているような、そんな焦りがあった時期。

そんな中で飛び込んでいったのが、横浜青葉店でのワンポイントでした。

自分には後がない、そう話をしたら、五明さんは笑って言いました。

「僕もそうですよ」

 

埼玉で既にワンポイントを実践していた五明さんとなっちゃんが横浜青葉店に配属され、目的や目標の設定、システムの定着、管理統制を構築していったあの時期、いわゆるビジネス的なやり方には戸惑いもありました。

それでも、まず何事も自分が徹底的にやって見せてくれる、そんな五明さんの姿勢は、信じてみようと思わせる説得力に満ちていました。

毎日誰かの為に時間を割きながら、話をして計画をして、ぐいぐい先導していく五明さんのリーダーシップ。それでいて、店長という立場に胡座をかくこともなく、日々の細かな雑務まで自分からやりながら、その傍らで膨大な仕事量をこなし続けていました。

それは、ただただ人として、誠実な姿であるように、私には映りました。

時に強引で詰め込みすぎの感もありましたが(笑)、それでも詰め込みすぎのその量を、当時の横浜青葉店としてはやって見せていかなければならないタイミングだったことは、確かです。

その状況下で、店舗の中で最も年長者で社歴も長い自分がやることは、とにかく五明さんが仕事をしやすくしていくこと。

先陣を切って飛び込む店長に続いていく、チームの殿(しんがり)。全面的に店長の方針に同意しながら、最後尾からみんなの背中を見て、しんどそうなところにはフォローに入り、先陣と後続の差が開くようならペースの調整を申し出る、そんなバランサーのような役割が、自分のやるべきことだったのだと思います。

その役割が果たせていたのかは、今となってはちょっとわかりませんが……。

 

 

半年が過ぎた頃、現在に続く『近すぎる写真館』というコンセプトで横浜青葉店はリスタートしました。

それまでの店舗計画を見直して、ライフスタジオ という組織の大局を推し量りながら、自分たちの強みを最大限に発揮する為の集中と選択をして。

ライフスタジオが【Butterfly / 殿堂入り】という事業を始めた時に、五明さんは

「これはれいりさんが活躍するチャンスです」と言いました。

当時の私自身は、その自覚がないまま顧客との関わりを繋いでいました。

たまたまフィーリングが合った、たまたまオープンなご家族だった、たまたま仲良くなれた、そんな偶然の産物だと思っていた、『わたし』と顧客との繋がり。

勿論、そういう部分もあるのでしょう。でも、きっとそれだけではない、顧客が『わたし』を信頼してくれる理由になる『何か』。それがきっと、ちゃんとある。

私より先に、五明さんが見付けてくれていました。

そして横浜青葉店もまた、『近すぎる写真館』として、その事業に積極参入していくことを選択しました。

その中で、私が書いて書いて書きまくった【Butterfly】の数々は、ライフスタジオが大切にし続けてきた顧客との、『ひと』との関係性を顕していくものになり、横浜青葉店を『近すぎる写真館』たらしめる推進力にもなった、そう胸を張れるような、ひとつの成果でした。

 

組織の中で貢献できている、そう感じられた経験は、あまり多くはありません。

他人を見ては、自分に足りないものばかりを求めていた私に、既に備わっている強みを見付けさせてくれたのが、五明さんでした。

店舗の中で、今あるものを最大限に効果的に発揮していく為の、集中的戦略が横浜青葉店の『近すぎる写真館』化であり、私はそこで、ちょっとした自信を得て、仕事のやり方を学びました。

五明さんの指揮の元で。

 

 

 

この春、五明さんは横浜青葉店から異動になりました。

この2年と少しを振り返れば、とにかく『店長』という存在を信じて、走り続けていたように思います。

『近すぎる写真館』は、横浜青葉店のみんなで作り上げた軸であり、『わたし』という人間が組織構成に貢献できたと自負できる場になりました。   

毎日訪れる幾つもの出会いのひとつひとつに、誠実に、大切に向き合える場所。それが横浜青葉店であり、『近すぎる写真館』であり、五明さんというひとと、横浜青葉店のみんなと仕事をしてきたひとつの成果。

それは私にとって、本当に、本当に大切な成果になりました。

 

 

感謝を、しなければなりません。

それと同時に、ごめんなさい、という気持ちもたくさん、本当にたくさんあります。

強いリーダーシップに甘えて、矢面に立ってもらっていることを知っていながら、随分と我儘を通してもらっていました。自分の貢献度を図ろうとするような、せこい真似も幾つかしでかしました。

自分のそんな狡さを自覚していたからこそ、カメラを通して五明さんと向き合うまでに、時間が掛かったのだと思います。

 

「カメラの方、見てもらって良いですか」

 

静かに向けられたその視線を、カメラ越しに受け止めて、2年分の感謝と、互いの健闘を讃え合いたいような気持ちと、本当に申し訳ない後ろめたさをない交ぜにして、シャッターを切りました。

そんなこちらの思惑は、ある程度お察しだったのかも知れないその視線は、最後に気まずそうに緩みました。

 

カメラを挟んで対峙すると、やっぱり自分の内面が如実に出ます。

 

感謝と、賛辞と、懺悔みたいな申し訳なさを含んだポートレート。これが今の私の精一杯。

求められていた仕事をやり遂げることは、多分できなかった。だから、次こそは、ちゃんとやりたいな、と思っています。

後がないと思っていた2年前。今は、『次』を考えることができて、周りには同じものを大切に想う仲間たちが、いてくれる。

 

旅立つ背中を見送って、今は自分を見つめ直さなくてはいけなくて。

そして、春が始まったら、また自分のできることで、力になりに行こう。

 

せめてもの恩返しとして。

 

 

そのうちまた一緒に、仕事ができる日を楽しみにしています。

その時までには、少しくらいマシな姿を見せられますように……

 

 

 

 

 

 

 

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