Staff BlogYokohama Aoba

kaori sasaki
横浜青葉店

佐々木 郁

こんにちは!
カメラマン件コーディネーター件ヘアメイクの佐々木です^^
みんなからは、かおちゃんと呼ばれています。

入社は2012年。
今はなき横浜店が初めて勤務したライフスタジオです。
その後横浜青葉店、新横浜店、また横浜青葉店へ。
2018年5月に出産を経て、2019年4月に現場復帰。

ママとして、これからもお客様とさらに近い距離で「共感」の接客を目指したいと思います。

忙しなく過ごす毎日、日々変化していく子供たちや家族の環境。
ふと振り返った時、自分には大切な家族がいる。
そんなぬくもりを感じ合える写真になりますように。

再会したら、一緒に写真を撮りましょう^^
そして再会までの時間、家族にどんなことがあったか話しましょう。

「2019写真分析01」セオリーと気付き

2019/5/28

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「お友達と同じドレスが着たい!」

と、目の前の少女がとても優しく笑うものだから、なんだか私まで優しい気持ちになりました。

 

 

 

朝からカラッと乾いた風の吹くゴールデンウィーク。

私が一年の中で1番好きな季節です。

その日は日曜日。

普段はお休みを頂いている曜日ですが、偶然が重なり、私はその家族と出会うことができました。

明るいお母さんに、ユーモアのあるお父さん、5歳の末っ子甘えん坊の弟くんに、10歳のお姉ちゃんは礼儀正しく私に挨拶をしてくれました。

冒頭ですこし述べたように、このご家族は青葉店に撮影に来てくれたお友達家族の写真を見てご予約を頂きました。

お友達家族も同じ10歳のお姉ちゃんと5歳の弟くんきょうだい。

コーディネーターで撮影に入った私としては、お友達とは違うお洋服をご提案するのがセオリーと思い、二人にまったく違うお洋服の提案を考えていました。

セオリーはもちろんですが、コーディネートを作りながら聞き耳をたてる私の耳に「同じ年齢だと同じ服の提案なのかなぁ?」「きっとお姉さん写真見てくれているよね~」とご家族の声が聞こえてきたのです。

私の心の中では「そうだよね。お友達と一緒じゃきっとつまらないよね。うん、うん、もちろん!任せてください!」とコーディネーター歴8年目の腕がなります。

 

そして自信たっぷりに出来上がったコーディネートをご提案。

ただ、女の子にはドレスという選択肢があるため、念のためお友達も着たドレスもお持ちしました。

「かわいいね~」とテンションを上げてくれるご家族を見て、「そうそう!わくわくお洋服を選んでくれるこの時間!これが撮影の醍醐味!」と大切なアニバーサリーをお手伝いできることへの充実感で、私まで内心わくわくです。

 

少女とお母さんは、カジュアル服とドレスいろいろ悩んだ結果…

なんとお友達と同じドレスを選んだのです。

しつこくなりますが、私の中のセオリーとして「お客様の立場なら、お友達とはきっと違うお洋服がいいだろう」と仮説をたてていました。

しかし、お二人はそうではなく「お友達と同じドレス」を選択されたのです。

どうやら私の仮説は少し間違っていたようです。

そうか。

お友達が来ているドレスをまとっても、その子はその子なんだ。

それから少女自身がこのドレスを選んでくれたということは、お友達が素敵に撮ってもらっていたから、私も素敵に撮りたい。

そんな意味合いに感じました。

そして私がこのドレスコーディネートに出来ることは、その子らしいドレスアレンジを加えて撮影することそれしかない!(燃える)

 

私の中でコーディネートするとき、心に決めていることがあります。

それは10年後もこの写真を見て、好きでいてくれるようなコーディネートであること。

それはつまり、足し算をしすぎず、引き算と統一感を意識すること。

その子らしさと、自分の信念を表現できるコーディネートを作らねば

 

肩につくかつかないかで整えられたボブは、大人っぽくもあり、あどけなさもあり、とても彼女にぴったりなヘアスタイルでした。

さらに少しだけ分け目を変えて、毛流れを作ることでアシンメトリーなボブヘアーにしました。

それはヘビーサイド(毛量の多い側)の毛が少し目にかかることによって、奥ゆかしさとバランスを作るためです。

シンプルな白のドレスに合わせたのは、少し光沢のある淡いベージュのニットにブラウンベルトのつば広ハット。

ニットは前だけベルトにインして足が長く見えるシルエットに。

写真では見えませんが、足元は白のレース素材のバレエシューズ。

カジュアルなボブヘアーに合うように、少しカジュアルダウンさせたドレスの装いは大人過ぎず、かといって子供過ぎず、彼女にとても似合っていました。

そしてパンパスグラス、青いスモークツリー、茶色のグレビリアの葉が印象的なドライフラワーのブーケを持ってもらい、ニット、帽子のフェルト、ブーケの素材感で、統一感のある質感の一枚が生まれました。

 

彼女の纏う光は窓の外、西に傾きカメラマンから見て右から入っています。

逆光は彼女のアウトラインをふんわりと照らし、彼女の優しい雰囲気を表すように感じます。

ブーケで口元を隠すことでさらに「静」のイメージに近づき、大切そうに花を抱えるポージングは、「想いを心に秘める。」そんな少女のイメージでしょうか。

構図はいわゆる腰から上のミドル。

三分割法にのっとり、きれいに左上の交点に少女の顔があります。

また腰の位置の窓の縁の茶色を入れることにより、写真の比重を安定させています。それにより上に向かって広がる大きなブーケのみに目が行くのを防ぎ、写真全体のバランスが整っています。

 

 

出来上がった写真を見て、何より嬉しかったのは彼女の満足そうな表情でした。

少し照れが見え隠れする年齢ではあるけれど、私たちと「撮影」という空間で、楽しそうに自分を表現する姿がとても印象的です。

そんな彼女が10年後も好きでいてくれるコーディネート…できたかな?

10年後はまだまだ先でお返事は聞けないかもしれないけれど、これからもコーディネーターとして自分の信念とその子にしっくりとくるようなコーディネートを心掛けて行きたいと思います。

 

 

 

この撮影で再確認したこと。

「同じ服をまとっても、結局その子はその子である。」

気づかせてくれて、ありがとう。

 

Photo by Reiri Kuroki

Coordi by Kaori Sasak

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