Staff BlogYokohama Aoba

Reiri Kuroki
横浜青葉店

黒木玲理

初めましての方も、
お久し振りの方も、
いつもどうもー!の方も
こんにちは。

黒木玲理です。

ライフスタジオ8年目、2019年現在は横浜青葉店に在籍しています!

それぞれのお客様の「想い」にFitした撮影をしたいと思っています。
皆さんが、どんな想いで撮影に来てくださっているのか、色々聞きにいきますので教えてくださいね^^

Blogでは
Butterfly
写真分析
blog そして「はじめまして」は続く。
Let me see… わたしのこと
を主に発信しています。

お気軽にのぞいてみてくださいね。

写真分析 / Organize,

2019/7/20

122 0

 

 

Photo&Write by Reiri Kuroki

Coordi by Misaki Nakagawa

 

@Yokohama Aoba

 

 

 

『デザインをする余地のないくらい、構成要素が整理されている写真が、良い写真だ』

 

いつだったか、社長が言っていました。(……確か)

構成要素を、整理する。

それはつまり、その写真の目的の為に、取捨選択をしていくということ、です。

 

真っ白なキャンバスに描き出して空間を作っていく『絵』の場合、そのキャンバスの中に適切なものを描き出していくことでその世界観を構成することが可能です。

しかし、『写真』は現実の、そこに在るものを写します。

目の前に在る様々な、本当に様々なものを写すもの。

魅力的な被写体や綺麗な光、だけではなくて、そこに在る根拠のないもの、何かしらの違和感をもたらすもの、そういったものも、そこに在れば写ります。

無作為に、その目の前の全てを『写真』という記録にするのがカメラの機能です。その情報量は、客観性に振り切った場合、それこそヒトが視認する範囲を遥かに上回ります。

 

しかし、私たちが撮る写真は、物質的な記録ではなく『ひと』の為の写真です。

その写真を見るひとに、あるいは被写体本人に、何かしらの心の動きをもたらすもの。

その目的において、ただ客観的な情報の膨大さはノイズにしかなりません。

だから、整理をしていきます。

その写真の目的の為に、必要なものを抽出し、不要なものを排除して、構成要素の整理をする、ということ。

それが撮影者の意図であり、表現であり、無作為な記録写真を超えて『あなたの為の写真』となる為の過程のひとつです。

 

 

この写真の場合、目的の大前提は被写体である彼女やそのご家族の為の写真になること、です。

そして、色んなライフスタジオに来てくださっているご家族だからこそ、横浜青葉店らしい空間に彼女が調和した写真を残したいと思いました。

横浜青葉店のメインビジュアルにも使われるインテリアを広く入れ込んだ、横写真。この、3:4の世界の中で、構成要素を整理して、被写体の印象を抽出します。

 

彼女は、今回ハーフ成人式の撮影で来てくれていました。

3人きょうだいの真ん中で、大きな瞳と長い髪が魅力的な、綺麗な女の子。でも、場の中心に据えられることは少し苦手なようで、衣装を決める際にも彼女の意見を求めると、うーん、と悩んだきりなかなか自分の思うようには言い出せない様子でした。

そんな彼女に、コーディネーターのsakiちゃんは、あらゆるバリエーションの衣装を提案しながらだんだんとその選択肢を絞ってあげていました。

彼女から出た小さな一言は、「スカートじゃない方が、良い」。

その一言をきっかけに、決まった衣装がこれでした。

sakiちゃんと私は、「きっと、今提案したものの中ではこれが似合うと思うんだよ!!」とおすすめさせてもらい、彼女はこくりと頷いてこの衣装を着てくれました。

少し少年っぽい印象を与えるジャンプスーツは、彼女の魅力をより引き立たせたように思います。長い髪も大きな瞳も、女の子らしく、可愛らしくコーディネートすることもできますが、敢えてボーイッシュなその装いは、彼女に『トムボーイ』のイメージを付与しました。

ちょっとやんちゃで、好奇心旺盛な女の子。そんな『トムボーイ』なイメージの彼女の為の空間は、その好奇心を刺激するたくさんのものがあっても良いと思う。

 

このインテリアはとにかく直線が多いこと、ものが多いこと、大きな窓からの自然光、が特徴に挙げられます。

前述の通り、無作為で膨大な情報量は写真のノイズになり得ます。レンズは開放にして、ごく狭い範囲でピントを合わせて、生々しさや物質的な硬さは少し柔らかく溶かしました。被せた前ボケもまた、フィルターとして雑多な情報量を一部遮断する効果も担っています。

そして、ピントの合うごく狭い範囲は、トムボーイな彼女の為の範囲です。

少し高いところに座って、肩の力を抜いて上を見上げるその仕草。無機質な直線とものが多いこのインテリアの中で、彼女の力の抜けた有機的な曲線により、その存在感が際立ちました。

彼女にとっては初めて訪れたこの場所に、彼女の存在が馴染んでいく。この場所で、彼女が彼女らしく、無理をしないでいられる瞬間こそが、シャッターチャンスなのだと思います。

 

 

思うようには言い出せなくても、たくさんのコーディネートの中からこの衣装を選んでくれた、そんな彼女の為の写真。

横浜青葉店のこの場所で、あなたの10歳を記憶する。

その目的の為の取捨選択をした、あなたの為の、横写真です。

 

 

 

 

 

 

 

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