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湘南店
『 いつの日かする感謝 』
投稿日:2023/2/25
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photo : Masashi Kuroki|coordi : Izumi Saito
No.24 Life studio Shonan
「 私は父と母に感謝している 」
歳を重ねるたび、こう思う事が増えたような気がします。
特に何が理由なのかは分かりませんが、私がもし、こういう風に生きてくればもっと親父とお袋も楽だったのかなぁとか、私が子どもの頃にこんな事をしてくれていたよなぁとかを日々思い出している今だから「感謝」という言葉に繋がったのでしょう。
さて、人はどれぐらいの年齢から親に感謝するものなんですかね。
そんなことを思いながら今年もあるご家族と再会しました。
お会いする度、お父さんとお母さんからいつもと変わらぬ愛で育てられている彼女。
今は明るく楽しくそして元気に生きることがお父さんとお母さんの一番の喜び。
そんなご家族のありのままをいつも通り写真に納め始めました。
でも今回は写真にメッセージを込めたいという想いが私にはありました。
真っ暗にした白い部屋、お父さんとお母さんの間に包まれる彼女。
そんな三人に一瞬またたく一発の光。
その光はこれから描かれる家族の未来という純白のスケッチブックにぶつかり、そして跳ね返り三人を越えて家族全体を包み込む。
だから他に余計なものは何もいらず、ただその一灯だけでよかった。
その一灯で彼女が大人になった時に必要な一枚を残したかった。
彼女にお父さんとお母さんへの感謝の気持ちが芽生えた時のために。
「 感謝 」
感謝とは、誰かに何かをしてもらってそれに対する気持ちであったり、想い。
でも家族に関しては、その何かをしてもらって当然で当たり前に感じてしまうものです。
しかし、今まで何不自由なく生きて来れた事、今の自分が今ここにある事は親父とお袋が当たり前のようにしてくれていた事があったからこそ。
そして、その当たり前のようにしてくれていたことが全然当たり前じゃなかったんだと気付いたのはいわゆる大人というものになって大分経った時のことでした。
私が彼女と同じ小学生の頃、「父と母に感謝している」などと思った記憶はありません。
所詮、当時大好きだったプラモデルを買ってもらった時に「嬉しい」と思ったり、怒られた時は「嫌い」という一時の感情ぐらいだったと思います。
でも私は今、父と母に感謝しています。
大好きなお父さんとお母さんに包まれている彼女はもう現時点で「感謝をしている」と思っているかも知れません。
ですが、彼女が大きくなって大人になり、その感謝の意味が真の感謝に変わった時、改めて手に取って目にしてほしい写真をと思いこの一枚を納めたつもりです。
彼女が「いつの日かする感謝」のために。
Written by Masashi Kuroki Shonan
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